悪魔の妹と天使の彼女

意識

俺はどう言って良いか分からないでいた。
「急にキスなんてされても困りますよね?」
「いや、そう言うんじゃなくて・・・」
こんな時に限って良い言葉が見つからない。
サリリが時計を見た。
「あ、もうこんな時間だ。私そろそろ帰りますね?」
「うん。気をつけてな?」
「はい。」
それでサリリは帰った。
サリリが帰った後、俺はどうしたら良いのか自分に自問自答していた。
俺は誰と付き合うべきかと。
そんな事を考えているとお腹が減ったので食堂に行った。
いつものようにナイトセットAを頼んで席に着いた。
近くにあった新聞を手に取った。
そこに気になる記事があった。
『悪魔か天使か、空中を飛ぶ。』
と題されていた。
そこには確かに羽を使って飛んでいる人影があった。
俺はミエルかサリリだと思った。
そう思っていたら
「ナイトセットAのお客様、お待たせいたしました。」
と食堂の人に呼ばれたので取りに行った。
「ありがとうございます。」
そして、また席に着き、ナイトセットAを食べた。
しかし、さっきの空中を飛んでいる映像が頭から離れなかった。


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