悪魔の妹と天使の彼女
ご飯を食べて、自分の病室に帰ってる途中に公衆電話を見つけた。
今でもミエルとサリリに電話して、さっきの真相を確かめたい。
そうしないと、多分今日は寝れないと思って電話をする事にした。
呼び出し音が鳴る。
「はい、日向ですが、どちら様ですか?」
出たのはミエルだった。
「あ、ミエルか?和也だよ。」
「お兄ちゃん!?こんな夜にどうしたの?もしかして、悪魔に狙われてるとか?」
「いや、そう言うんじゃなくて、ちょっと聞きたい事があるんだけど、正直に答えてな?」
「うん。」
「昨日、羽を使って空を飛んだ?」
「へ!?ボクは飛んでないよ?飛んだら自分の正体をバラすのと一緒じゃん。」
と言って笑っていた。
「それなら良いんだ。じゃあ、サリリに代わって?」
「うん。」
それから、数秒するとサリリが出た。
「はい、どうかしましたか?」
「いや、昨日、羽使って飛んでない?」
「羽なんて使ってませんが?」
俺は混乱した。
「今日の新聞見た?」
「あの、空飛ぶ人ですか?」
「俺はそれが誰か気になってな・・・」
「私もミエルちゃんも違うと言ったら混乱しますよね?」
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