悪魔の妹と天使の彼女

秘密

俺は驚いて何を言って良いのか分からなかった。
「意味が分からないんだけど・・・」
サリリは真剣な顔で話を続けた。
「隠しててスミマセン。でも、お兄さんが消されないように記憶を消させてもらったのです。それによって命は今まで繋がれているのです。勝手な事してスミマセン。」
「じゃあ、俺は元々天使だったって言いたいのか?」
「はい。これを見てくれたら一目瞭然だと思います。」
サリリは一枚の写真を見せてくれた。
そこには俺とサリリとネユカが載っていた。
「これって本当に俺か?」
「はい。名前はカズヤですので。」
何を言って良いのか分からず、急にサリリとネユカのお兄ちゃんだと言われても頭が混乱するだけだった。
「結局、俺がネユカを困らせたって事か?」
その質問にはネユカが答えた。
「まあ、簡単に言ったら困らせたってものじゃない!ボクの人生を台無しにしたんだよ。」
「俺が・・・」
その時に俺は何をしたのか分からないのでどう言って良いか凄く迷っていた。
「じゃあ、俺はネユカにどういった償いをしたら良いんだ?」
「償い?あはははは、本当に言ってるのか?ボクの苦しみを償えるなら償って欲しいものだね。さっき言ったでしょ?お兄ちゃんはボクの人生を台無しにしたんだよ?」
それを言われてまた言葉を失った。
その時、ネユカはひらめいたように俺に言った。
「一つ償える方法があった。」
「それは何だ。」


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