悪魔の妹と天使の彼女
それを聞いてちょっと不安になった。
「今日からサリリと二人だけど仲良くするんだぞ?」
「分かってるよ。でも、ボクとサリリお姉ちゃん仲良いよ?」
やっぱり何かがおかしいと思った。
「なあ、サリリの事恨んでたんじゃないの?」
それを言うとミエルは黙り込んだ。
俺はマズイ事を言ったと感づいた。
「ごめん。さっきのは無しにしてくれる?」
それでも無言だった。
「ミエル?」
その時だった。
「くくく、恨んでるに決まってるだろ?」
ネユカだ。
「お前はネユカ。ボクに刺されて今は入院。良い様だね。」
「何の用で出てきた。」
「お見舞いに来てやったんだよ。まあ、ボクが刺してしまったからな。まあ、優しいミエルは、事件沙汰にならないように二人を事故で解決したらしいけど?」
俺はふと気付いた。
ネユカなら俺の空白の時間を知ってるはずだと。
「なあ、ネユカに質問がある。」
「質問?何だ?」
「俺が刺される前の空白の時間に何があったか教えてくれ。」
ネユカは目を見開いた。
「何も覚えてないのか?」
「記憶がなくてな。」
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