生徒会長VS幼なじみ
私の手を握る力が弱くなったところを見計らって、私は手を振り払った


「騙してばっかりでもうやだ!私、いつも振り回されてばかりだし、オバケとか一番怖くて我慢ギリギリだったのに、和真笑ってるし…最っ低!」


「ごめん…ほら…あるだろ?お化け屋敷で怖がる女の子を守るってやつ…それをしたくてホラー映画…」


「バカじゃん!そんなことしたら嫌われるんだから!」


「え?嫌われる?俺のこと…嫌いになった?」


急に声が弱くなる和真だったが、私は更に和真を追い詰めた


「そりゃあ、お化け屋敷とかでキャーッて言う女の子もいるよ?でも、絶対に無理って女の子もいるの!そんな女の子にわざとしたら、嫌われるに決まってんじゃん?女の子の気持ちも考えるようにならないと、彼女になった子が泣くよ?」


「ごめん…」





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