生徒会長VS幼なじみ

｢どうした？｣


｢え？｣


｢深刻そうな顔してるから…もしかしてイヤだったとか？｣


｢ううん…そんなことないよ！楽しみだよ｣


駅のホームを見渡すと…


いた！


私は咲希に気付かれないように、見えない場所に移動しようと和真の手を引いた


その時私を呼ぶ声


｢愛羅〜！｣


見つかった…


遅かった…


こんな大人っぽい咲希と私を比べられたら負けちゃうよ


｢咲希〜？どうしたの？｣


咲希が手を振りながら走って来た


そして私の手をパッと握ってホームの壁の方に


｢ちょっと咲希？｣