生徒会長VS幼なじみ
第12章

悲劇…

受験前日、机に向かい、引き出しの中から、お守りを取り出した


…といっても、合格祈願ではなく恋愛成就


夏休みに買った、占い特集の雑誌の後ろに付いていた付録みたいなモノ


ピンクの厚紙で出来ていて、中の紙に自分の名前を書いて願い、肌身離さず持ち歩けば、恋愛成就するかも?ってヤツ


あの頃はまだ佑樹と和真で揺れていた私


でも、今の私には1つも迷うことなく、好きな人は和真だと言える


早速、お守りの中から紙を取り出し、名前を書いた


【坂本愛羅】


その紙をお守りに戻して、両手に挟み、おでこに付けて和真との恋愛成就を必死に願う


『東條和真の隣にずっとこのままいれますように。高校合格して、二人でラブラブな高校生活を送れますように…』





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