生徒会長VS幼なじみ
和真が泣いてる私に気付いてチャリを止め、片足を地面につけて振り向いた


顔を見られたくなくて、私は和真の背中にしがみついたまま


「愛羅?どうした?」


和真の優しい声が更に私の涙を誘う


「…ごめっ……くっ……」


和真は黙ってチャリを漕いだ


キィ…


「愛羅、ちょっとごめん」


和真はそう言うと、遊具も何もない、小さな公園みたいなところにチャリを止めて私を見る


私はしがみついていた手をゆっくりと離し、チャリから下りた


1つだけポツンとあるベンチに連れて行かれる私


ベンチに座った私の前に和真がしゃがむ


「愛羅…泣くなよ…」





< 450 / 527 >

この作品をシェア

pagetop