お子サマな恋
失恋
じめじめした天気が続く6月、
アタシ、夏川 真由は
いつも通りの朝、
いつも通りの登校をしていた。

そして隣には・・・

「さっさと歩けよ~。」

大倉 巧。
ドアホで意地悪な
2個上の
幼馴染・・・。

「巧が早いんじゃん!
 だいたい男なんだから
 もうちょっと・・・」

そこまで言いかけると
巧は立ち止まって
ため息をついた。

「はいはい。
 俺があわせればいいんでしょ?」

むかつく・・・。
何その上から目線!

巧はいつもこう。
アタシがだだこねると
すぐ合わせてくれて・・・

結局 アタシは
お子様な感じ。
なんか悔しい・・・。

「スピード落ちてますよ~。」

「うるさい!アホ。」

自分の言動を
改めて聞いてても
ガキだな~。



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