十五の妄影(もうえい)
第八章、晋作
笑う。

炎の中で、笑う。

「!!!!」

特殊作戦群の隊員達が、慌てたように銃を構えるのが見えた。

その姿を見て、笑う。

「あは…あはは…あはははははは…!」

笑いながら、泣いていた。

涙がこぼれた。

…本当に撃たれた。

こいつら…本気で僕を殺そうとした。

あんな事言ってても…そこまではしないと思っていたのに。

本当は僕を助ける為に、説得する為に、せめて話くらいは聞いてくれると思ってたのに。

本当に…ミサイルなんて!

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