Je t'aime?




「怜奈、元気出しなよ~」



ウジェーヌの姿が見えなくなると、紗江子がすぐに私を励ましてくれた。



「うー…ん、そうだね。ていうか、さみしいのもあるけど、気になることがあって…」



なになに、とおばさんたちまで私に顔を近づけてきた。



「いえ、あの、さっきウジェーヌにフランス語でなにか言われたんだけどね…」



うんうん、と興味深げ。



「でも、聞き取れなかったの…」



なぁんだ、という空気が流れた。



「またかよ。カフェオレって言ったんじゃねーの」



「違うよ!それならもうわかるもん」



ガミくんは、すぐにからかう。



「どんな感じだったの?」



プリプリ怒る私に、おばさんがなだめるように聞いた。




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