Je t'aime?




「いらっしゃいませ!」



祐太が入ったのは、とにかく白い店だった。



真っ白な壁と床。



テーブルや椅子も白で統一されている。



照明も真っ白で、薄暗い外から入ったから、目がチカチカした。



でもとてもオシャレな造りで、祐太がこんな店を知っているとは、意外だった。



私は、店内をキョロキョロ観察しながら、案内された椅子に座って言った。



「この店、どこで見つけたの?雑誌?かわいいね」



「この間、同僚と来たんだ」



祐太は早速メニューを開いている。



かなりお腹がすいているみたいだ。



「へぇ、飲み屋以外にも行ったりするんだね」



「……たまにはね」



「…?…ふぅん…」



まだ怒ってるのかな。



微妙な間があったけど…。




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