Je t'aime?




「そういえば、ガミくん」



「んあ?」



「お迎え、来てくれるって?」



腕を回して肩をポキポキ鳴らしていたガミくんが、おお、と姿勢を直した。



「そうそう、ここまで車で来てくれるっつってた。もうすぐ来ると思うけど」



「そっか、よかった」



ウジェーヌの顔色もだんだん良くなってきたし、もう大丈夫そうだ。



「今日はゆっくり休んでね、ウジェーヌ」



「ごめんなさい」



私はやさしく言ったつもりだったけど、ウジェーヌは申し訳なさそうに肩を落としてしまった。



「謝らなくていいんだってば。さっきも言ったでしょ」



あわててフォローすると、ウジェーヌは安心したように笑ってくれた。




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