手紙
二人とは帰る方向も一緒で、途中まで一緒に帰っていった。
それでも、まだぎこちなさが残るんだよね。
もう少し一緒にいれば自然でいられるようになると思うけど。
「それじゃ、また明日ね」
「バイバイ葵!」
「またな〜!」
二人はケンカしながら帰って行きましたとさ。
まぁ、ケンカするほど仲がいいって言うしね。
ちょっとうらやましいなぁ、そんな関係……。
それからあたしは電車に乗って15分、駅からすぐに近くにある家に向かっていった。
「ただいまぁ〜」
この先起こることを全く知らずに時は刻々と過ぎていく...。