手紙


そんな光景を見ながら登って行ったら、やっと着いた。


「ついたー!!」

「うわ、気持ちー!」

「綺麗だね〜!」


山の上から見た景色は、緑、緑、とにかく緑だった。

でも、高いところからの眺めは本当に綺麗で、来てよかったって錯覚させられる。





そう。

錯覚、させられる。


「登ったやつから降りて行くぞー!」


先生から聞きたくなかった言葉が発せられた。

そうか、これからが本番なのか……。

夜まで予定がぎっしり。


降りるときは三人で先生の悪口を言いながら降りていった。
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