わたしの好きなひと。

いとこ



ミーン・・・ミーーン・・・
夏休みにはいって10日目くらい。
このセミの声も聞きなれて飽きたくらいの時。

私、杉田美菜子中学3年生。
受験生ということで親友の今井彩加と一緒に図書館に勉強しに行く事になった。
彩加とは中学生に入ってからの友達。
入学したときに彩加が話しかけてくれたのがキッカケ。
それからは毎日のように一緒にいる。

(今日は彩加のいとこも来るんだっけ・・・・)

思ったよりも待ち合わせ場所に早く着いた私は彩加を待った。
10分後・・・・
「ごめーんっ美菜子っ」
汗だくで彩加が走ってきた。
「そんな急がなくても平気だよぉ笑」
「ありがとっwあ、彩加のいとこの小林和真だよ♪」
「よろしくって・・・・・もしかしてカズ!?」
「え・・・?」
「あ、ごめんっ人違いかもwじゃ行こっか」
なんとなく気まずくなった。でも間違えない。カズだ・・・。



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