まさかまさかのメガネ君!?
揺れる



私はどうしても涙が
止まらなかったため、
1時間目はさぼることにした。

前川も一緒に。


「うっわああああ初めて入った!すごい!」

私達が行ったのは屋上。
晴天な今日は青い空が広がっていた。

「なんで鍵あるの?」
「卒業した先輩にもらった」

意外と悪だな…こいつ(笑)

「さっきまでうじうじ泣いてた癖に」
ぼそっと前川が言う。


「うるさいなあ!こんだけ広い空見たら涙なんか吹っ飛んじゃったよ」


気がつけば涙はなかった。
どこかに飛んでいってた。

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