ナツの誘惑
「ねぇ、緒斗くん」
にぎわう縁日
篤志から手を離した那都が
オレの腕を掴み射的をせがんだ
篤志は球蹴りの方が得意なんだって、少し妬いた篤志に笑顔でご機嫌を取って
近づいた瞬間に香る那都の匂いと
下から覗き込む大きな目に
オレは喉もとをくすぐられる
やたらと広げた
胸の襟裾
「上手く狙ってね」
那都はそう言いながらオレの背中にすり寄って来て
そこを振り返れば、見えそうで見えないその肌に勝手に視線は注がれた
たぶん那都は
そんなオレを楽しんでいただろう