ピュア・ラブー‐鞄の中の天使‐ー

No.4

一瞬、うつむいた大地。ボサボサの髪を右手でわざとグシャグシャにしてあたしの肩を軽く叩いた。


慣れ慣れしい奴。


「だけど、お前見てたら妙に元気づけられたぜ。」


キョトンとするあたし。

「お前…つぇ~よな、佐久間。」


「あたしが?強いって…?」


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