君色の空
「じゃあ、そろそろ行くか!?」

「うん。またね!」

笑顔で手を振る私に見送られて出口に向かいかけた慎一くんは、何かを思い出したように急に立ち止まると、クルッと振り向いて私をじっと見つめた。

真剣な眼差しに見つめられると、やっぱりドキッとしてしまう。

「三船、俺のこと想ってくれてたのは、すげえうれしいけど…。

今のお前なら、俺じゃなくて、本当に好きな奴見つけられると思うぜ!」

それだけ言うと、『じゃあな!』と片手を上げて、慎一くんは早苗と一緒に病室を後にした。



< 210 / 230 >

この作品をシェア

pagetop