15才でママになった理由(わけ)
秋人には私の気持ちがわかったのか。


私を気づかってくれた。


「奈都さっきから怖い顔してどうしたんだ。」


仲良く話している琢哉さんと南を見ていた。


何も出来ない自分が情けなくて。


「俺は奈都の味方だ。南可憐の正体を俺が暴いてやる。南の誘いにのった。」


秋人の言ってる意味は分かるつもりだけど。


恋愛経験が乏しい私でも何となく分かる。


「秋人がそんな事をしなくてもいいのに。」


かといって、私は何も出来ないけど。


「南の誘いに乗ったふりをして、正体を暴けばいいことだろ。」


そんな簡単に出来る事なのだろうか。


うまくいかなかったら、どうするの。


「秋人、やっぱり止めた方がいいよ。」


うまくいく保障なんて、どこにもないのだ。


「南の別荘で決着をつける。アイツの話しに乗ったふりをして、南と付き合うから。」


そんなの駄目。


秋人にそんな事させられない。


秋人には彼女がいるのに、彼女が傷つくような事はしてほしくないもの。

こんな事してまで、南さんの本性を知ろうだなんて絶対間違ってるし。


秋人を止めなきゃ。














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