15才でママになった理由(わけ)

新たな生活

琢哉さんが本社に戻る事が決まり、大阪から帰って来る事になった。


姉が住んでいたマンションを母さんとお店の従業員が片付けて、私たちのマンションに琢哉さんの荷物を運んだ。


姉の服を処分出来なくて私が貰う事にした。


身長は私の方が高いがサイズは同じだから。


アルバムが見ては泣いてしまう。


琢哉さんとお姉ちゃんの結婚式の写真。


お姉ちゃんがいないと言う現実を理解出来ない。


「奈都いつまで写真見てるつもり、今日中に片付けるからね。健ちゃんたちは店休みなのに手伝ってくれてるんだよ。」

琢磨は近所に住むおばちゃんに預けた。


この一週間でオムツ変える事とミルクをあげるのが上手くなったと思う。


お風呂は母さんが仕事に行く前に入れ、昼間は母さんが琢磨を見て、夕方から私が預かる事にした。


夜泣きしても抱っこすれば、琢磨はすぐに泣き止む。


母さんは抱きぐせがつくから抱いたら駄目って言うけど、そんなの無理。


私は泣いたら抱っこする事しか出来ないから、このやり方で頑張るつもり。


私に子育てが出来るか、本当は不安だ。


でも、頑張る気持ちだけは誰にも負けない。









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