15才でママになった理由(わけ)
手紙に何が書いてあるのだろうか。



別れ際琢磨が私を見つめて、マ〜マって言った。



私には確かにママって、琢磨が言ったのが分かった。



もう泣かせないでよ。



部屋に入り大声で泣いた。



《嫌だよ。離れたくないよ。》



琢磨、ごめんね。



側にいてあげられなくて、本当にごめん。



琢哉さんから貰った手紙を握り締めて、泣き続けた。



「奈都は本当にバカだね。最後の最後まで自分の気持ち隠して、昔の母さんと同じだよ。」



これが私たちの運命だと思えたから。




「私は我慢する事しか知らないもの。」



我儘をどう言っていいのか、分からないよ。



「あんたは大バカものだわ。琢哉さんの手紙クチャクチャになってるよ。」



自分の部屋で手紙を読んだ。




【奈都へ 】



【俺は奈都が好きだ。多分ずっと前から、阿紀が亡くなり、俺はどうやって生きて行こうかと思った。


いつも奈都が側にいて、いつの間にか奈都に阿紀を重ねて見てた気がする。


だけど俺は気付いた。


阿紀じゃない、俺は奈都が好きなんだ。


こんなに早く阿紀を忘れてしまうなんて、酷い旦那だよな。


でもこの気持ちを隠す事は出来ない。












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