15才でママになった理由(わけ)

琢磨のママに見えるかな

検診日、姉の服を着て化粧もしてみた。


少しは大人ぽくなったかな。


「絶対中学生には見えないわ。その格好で店手伝ってよ。奈都を目当てでお客さん増えると思う。」


それって軽く犯罪ですから。


母さんの頭の中には、店の売り上げの事しかないのか。


「琢哉さん、おかしいかな。」


何もー言わずに、じっと見つめる琢哉さん。


恥ずかしすぎる。


「綺麗で驚いたよ。その服は俺が阿紀にプレゼントしたものなんだ。」


琢哉さんのプレゼントだったなんて、知らなかった。


もう、やだ。


「ごめんなさい。知らなくてすぐ着替えるね。」



本当にバカだ。


お姉ちゃんの服を着て浮かれて。


「着替えなくていいから、その服奈都ちゃんに着て貰えて俺は嬉しいよ。」


琢哉さんにそう言われるのは嬉しい。


「本当にいいの。」


「そのまま着ていてほしい凄く似合ってる。」


可愛いピンクの花柄のワンピと白のカーディガン。


琢哉さんに誉められと自然と笑顔になるんだ。


本当に嬉しくて幸せ。


今日の私は琢哉さんに釣り合う女性になれてるかな。


少しでも近づきたかった。

















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