名前モモ、口癖ドブス、職業あたしの恋猫。
「高嶋ぁ……、自転車そこに置いたからなぁ……」


お母さんが台所に戻ろうとした時、ぐったりした岡田が玄関に顔をのぞかせた。


「あらっ、岡田くん?一緒だったの?」


「こ、こんばんは」


うっすらした笑顔を浮かべた岡田が、お母さんにヘナヘナと頭を下げる。


「あのね、この子がいたから岡田があたしの自転車押してきてくれたの」


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