名前モモ、口癖ドブス、職業あたしの恋猫。
「ねえモモ、あたしこれからずっと足を隠して生きるのかな?」


ギブスを外して久しぶりに自分の足を見た時、鳥肌が立った。


太ももから膝下までザクザクに重なった事故でさけた長い傷口と手術の跡が、いきなりあたしの体の一部になったわけだから。


それからずっと見ないようにしているけど、着替えやお風呂でどうしても視界に入る。


女の子なのに、スカート大好きだったのに、キラキラ光る夏のプールだって。


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