FiFTEEN
結局、本を借りてきてしまった。


しかし、オレはまだ開いてはいない。これを開いたらオレがオレじゃなくなりそうで…


「巨乳物語かぁ…」

手を伸ばした瞬間だった。



「遥斗!」

大きなドアを開ける音と、姉の声が後ろから聞こえた。


一瞬止まって、急いでエロ本を隠した。


「今、何隠したの?」

「いや、何にも…」

「見せて?」

「だから何にも。」

「見せろ!」


その勢いで雑誌が落ちた。



あ…









あ゛ー~…



「…母さぁぁぁん!!!!」



耳が痛くなりそうな声で、姉ちゃんが叫んだ。

「ちょっ!?姉ちゃん!」

やめてくれ!あの人を呼ばないでくれ…



ほら、足音が聞こえるっ…


ヤバイっっヤバイ!?





予想通り、正座をして頭を低くしてます…。


「こーんなもん。…うわっ、ほら結衣、デカいよ!」

母さんは本を広げて、姉ちゃんとページをめくっている。

「言っとくけど、オレ全然見てないからね。借りたんだよ、渋谷から!」

「ふーん…いつからこんなのに芽生えたの?いつもは、けなしてたくせに!」

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