色つきリップ〜紅い唇〜
 


「もう行けよ」


わたしの言葉を遮るように、大野は口を開く。


「これ以上お前を泣かせたくねえんだよ」


「大野!!」


「もう、オレに構うな」


大野はそう言って、勢いよくドアを開け保健室に入るとピシャリとその扉を閉めた。





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