色つきリップ〜紅い唇〜
 


「そういえば大野、なんでここに来たの?
わたしに後片付けと部室の掃除任せて、帰っちゃったかと思ってた」


「……お前が部室掃除サボってないか見に来た」


「ヒドイ、信用してないなぁ。ちゃんとやってるよ」


少し頬を膨らませて言った。


「だってお前、最近、部活サボるじゃん」


「……そうだけどさ」


今度は膨らんだ頬をしぼませながら答えた。


「百面相」


大野は吹き出しながら笑った。


「本当、お前見てると飽きねえよ」


そう言って優しい顔でわたしを見る。




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