P.P.Qには秘密。
そして……
「何あれ」
「えー茅ヶ屋さんの知り合い?」
「嘘ー」
……嫉妬と羨望の嵐。
羨望ってよりは前者だ、あきらかにあたし、一部から敵視されてる。
「──でね、そこをたまたま俺が通り掛かって、同じ学校の制服だなあと思ってさ──」
「あ、それでー」
御崎くんとロゼは盛り上がっていた。
あたしを置いて、盛り上がっていた。
あたし、それどころじゃないのに。
ただでさえ、前の父兄参観でつぐみちゃんとつばめちゃんが二人して来たもんだから、『何なんだあの家』みたいな視線が痛いのに。
だいたいどうして、高校にもなって父兄参観とかあるんだ。
中学だって、そんなものはすでにないのに。