PURE ~ずっと忘れない~

すれ違い

「ふぅ~。」

慣れないバイト生活も三日目。

お金を稼ぐって、結構大変なんだなぁ…。

直樹君って偉い。

「中村さぁ~ん、これもお願いね?」

バイトのおばちゃんが、ラーメンの入った箱を持ってきた。
げっ…。

最悪だし。てか、これおばちゃんの分だし。

自分でやってよねぇ…。

「もぅ…!」

と、心の中で突っ込みながら、箱から

ラーメンを出して並べる。

そんな時だった。

「中村さん。手伝うよ。」

そう言って、あたしの横に座り、並べ始める。

バイト歴、二年の彼は、さすが手際がいい。

「有難うございます。」

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