PURE ~ずっと忘れない~
「亜紀、もう、帰りなさい。手術成功したんだ。心配なのは分かるが、お母さんは、きっと麻酔が切れるまで、眠っているだろうから…。

明日、またおいで。その頃には、目も覚めるだろう…。柳原君、すまないが、亜紀を…。」

「分かりました。

亜紀、おいで?帰ろう。明日また連れて来るからさ?」


「分かった…。

じゃあ、明日また来るね。」

そう言って、病院を後にしたけど、まだ
少し、手が震えてる。

「亜紀…。」

直樹君があたしを抱きしめてくれた。

外は、静かで。

真っ暗な空には、無数の星が見えた。

明日、お母さんが目を覚ましてます様に…。


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