忘れたら…終。
泣き言を言いながら、アタシと郁はついて行く。


てっきり壊さないと開けれないと思っていたドアは、
あっけからんと開いたので、何故か急いで中に入った…




藍子の懐中電灯が照らす廊下は、ところどころに蜘蛛の巣が張り付いていた。


「う~キモチワルッ!」


小声でそんなことを言っているのは郁。



「ちょっと!耳元で五月蝿いよ!」


だんだん五月蝿くなってきたので、
アタシは郁を小声でいさめる……

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