忘れたら…終。
その寮は、昼間見るよりも
何倍もの怖さがあった…


「さて、行こうか…」


懐中電灯を片手に藍子が進みでる。


「写真撮るからちょっと待った!」


郁がアタシと藍子を、寮をバックに撮る。





        パッシャ!



郁愛用のデジタルカメラが光る…


「んじゃ、いくよ」


撮り終えたことを確認した藍子が、言って、
さっさと行こうとでも言うようにズンズン歩いていってしまう。



「待ってよ~!! 懐中電灯持ってるの藍子だけなんだから~!」


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