忘れたら…終。


    ピーンポーン!



呼び鈴を押して少し待つと、


「は~い!」


聞きなれた、郁のお母さんの声がした。


  ガチャ…


「こんにちは、あら?どうしたの?」


いつもと変わらぬ受け答えに
ホッとしたのもつかの間……


「知らない顔ね…。
 何か道にでも迷ったの?
 それとも、ご近所さんと間違えた?」


え・・・?
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