忘れたら…終。
「しょうがないじゃない!
 相手が知らないって言うんだもの!!」


そう言うと藍子はアタシを
家から離れた公園に連れて来る。


そこで、


「どうやら、私達以外の人間から、
 郁の存在が…消えちゃってる…みたいね…」


眉間に皺を寄せて、
苦しそうな表情で言う。


「ウソだよ…なんで!」


「さっきも言ったように、
 アイツ、女子生徒の霊の仕業だ!」


悔しそうに、


「きっと、この世界から、
 私達の存在自体を…消そうとしてる…
 忘れられた復讐として…!!」

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