15歳からの恋愛白書
ベンチに座っていた富田君が気付いて立ち上がる。



「良かった、来てくれて・・・」



安心して溜息をつく富田君を私はまともに見れず、



「ちょっと早く家を出ただけだから・・・」


と下を見て答えた。


「うん、それでも嬉しいよ・・・
とりあえず座って」


と富田君は私をベンチに座らせて、自動販売機でオレンジジュースを買ってきてくれた。


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