15歳からの恋愛白書

●Me&You&Him

「郁真、話がある」



昼休み、私と熊君は富田君に話しかけた。


私達は繋いでいた手に力を入れた。



「オレ、あれからもずっと梨恵を想っていた。
『梨恵のために一番いい道を・・・』
と思ったけど、オレの中ではそんなの偽善なんだ」



(熊君・・・ずっと想っててくれたんだ・・・)



私は繋いでいる手にまた力を入れた。


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