センパイ
最終章 君といた時間
壱はうつむいたままで


何も言わない。




「壱・・ごめんね。


   でも、壱といるって決めたの。」




私は言った。




けれど届いていなかったのかもしれない。


壱はやるせなさそうに



私の方をみた。



「ばか。好きなのは涼汰なんだろ。


  あいつフライト明日なんだぞ?」




フライト・・・?


アメリカに行くのは明日なの!?
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