また恋をした、その時に。

桜の花びらが
春の穏やかな風に靡かれて。

  ───空中を舞う。

その姿はまるで
ふわふわと舞い落ちる泡雪のよう



目の前には所々ピンク色の景色が
普段の景色に華を添えている。

  動いている世界は
  この上なく美しくて。


「リク…明日は旅行だね。
綺麗な星。見れるかなぁ…」


彼女は僕に
問いかけるようにそう呟くと

目を細め柔らかい微笑みを見せた


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