また恋をした、その時に。




春────…

桜が満開をむかえたこの日。


いつものように
心美ちゃんの腕の中。

今日はどうしても
ここから離れたくないよ


そんな想いだ。


「リクったらいつも以上に甘えん坊なんだから……」

────次第に意識が遠退いていく


ああ、これで最期なんだ…

ゆっくり目を閉じる・・・


こうして僕は
愛しい人の温もりに包まれながら

覚める事のない
永遠の眠りについた。


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