僕の大好きなお姉ちゃん



しばらく、2人とも動けないでいた…。




胸のドキドキがうるさい。
うまく息ができない。


真っ直ぐに利翔を見ることができなくて、目を泳がせる。
一方利翔は、真っ直ぐに、逸らすことなく私の目をとらえていた。


お互い、頬を真っ赤に染めていた―。





「……………奈々」
低い声でそう囁かれ、耳まで真っ赤にする。


「な…に?」







「彼方の事好きか?」

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