僕の大好きなお姉ちゃん




瞼を閉じる。

ひとつ、深く深く…深呼吸をした。
そして、ゆっくりと息を吐く。


瞼を開けて、玄関を飛び出した――。





《いままでお世話になった人、大切な人のところよ》





糸田の声がこだまする。
心の中で行き先を決めて、走りだした――。




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