____苺の季節____
あまりにも優しすぎる言葉。
紅林君…、あたしなんかを、そんなに想ってくれているの?
こんな、あたしを?
どうして?
幸せや、有り難さや、応えてあげられない切なさが胸に溢れて、
気づかないうちに、ポトポト涙を落としてた。
「あたし、あたし…」
「泣かないで?そんな涙を見たら、
また、抱き締めたくなっちゃうからさ…、
ありがとな」
そう言って、頭をポンポン撫でる。
あたしは、何度も首を振り、
「あ、あた…しの方こそ、
あり…がと…」
紅林君が頷きながら、あたしの涙をぬぐうと同時に始業のチャイムが鳴る。
「やっべ、急ごう」
あたしの手を引き、紅林君は走り出した。
手を繋がれて、胸がキュ…ンとなる。
真っ直ぐで長い廊下。
あたしは走りながら、綺麗な横顔を見上げてた。
時々、あたしを見て、ペースを調整する紅林君、
長くて優しい指は、教室に入る直前まであたしの手を包んでいた。
紅林君…、あたしなんかを、そんなに想ってくれているの?
こんな、あたしを?
どうして?
幸せや、有り難さや、応えてあげられない切なさが胸に溢れて、
気づかないうちに、ポトポト涙を落としてた。
「あたし、あたし…」
「泣かないで?そんな涙を見たら、
また、抱き締めたくなっちゃうからさ…、
ありがとな」
そう言って、頭をポンポン撫でる。
あたしは、何度も首を振り、
「あ、あた…しの方こそ、
あり…がと…」
紅林君が頷きながら、あたしの涙をぬぐうと同時に始業のチャイムが鳴る。
「やっべ、急ごう」
あたしの手を引き、紅林君は走り出した。
手を繋がれて、胸がキュ…ンとなる。
真っ直ぐで長い廊下。
あたしは走りながら、綺麗な横顔を見上げてた。
時々、あたしを見て、ペースを調整する紅林君、
長くて優しい指は、教室に入る直前まであたしの手を包んでいた。