【ｺﾗﾎﾞ】碧きコ惑のミューゼ～黄昏の彼方～

背中の誘惑女神も、
今にもノインを
嬉しさの方の意味で
ゾクゾクさせようと身構えている。
早く、おシゴトを終わらせないと。

「おーい、ベリル！！出てきなよ。
出てこないと、その辺にいる人間
片っ端から殺してっちゃうわよ？」

こういうことを言われて、
ガラのわるい連中が
黙っているわけがないのだ。
触発されて出てくる。
ややこしくならない前に、
ベリルは逃げ出すかもしれない。
けれど、
動くものを目で捉えるのには
自信があった。
逃げ出しな、ベリル。
が、
ベリルは、正面から出てきた。
思わず、銃を構える。
けれど、ベリルは構えなかった。

さすが不老不死。
さすが２００歳。

「カレンの仇」

ノインは撃った。
ベリルに対してまっすぐな軌跡が
描かれていくのに、
そこにベリルはいなかった。
ベリルはノインの方に駆け寄って来、
飛び込むようにノインを抱きしめた。
その刹那
目を開けていられないくらいの
まぶしい光が広がり、衝撃が起こった。
ノインは意識を失った。