【コラボ】碧きコ惑のミューゼ~黄昏の彼方~

小さな町が見えてきた。
そこに、ベリルがいたと
情報が入ったらしいのだ。

きっちり通行税を取られた。
今のノインにとってはきびしい。
先に報酬の一部をもらっておくんだったな。
激しく後悔した。
バールを見つけて、路上に車を止めた。
ヒールのかかとがでこぼこした
固い感触にあたった。
石畳だ。
ここ、ヨーロッパだった。
ちっ。
これで帰れば靴底の張り直しは
必至だ。
中に入ろうとして、
ハタと足を止めた。
バールって、食べ物あるのか?
ビールとか注文しないといけないのかも。
ノインは未成年だった。
と、ガラス張りの店内に
目を奪われた。
その美貌、もあるのだけれど、
動きや存在感が、
普通の人間ではなかった。
きっと殺気を撒き散らして
生活したりはしていない。
上手に普通の人間に混じって
生きているのだと思う。
けれど、
それでもにじみ出る、
特殊な人間独特のオーラが
ノインの目を誘ったのだ。

「わ。いた。」

奥のテーブル席にいる。
ベリルだ。






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