えがお
その日の放課後、愛にばれないように優と一緒に帰った。

「優、あのさ、この間の手紙のことなんだけど…。」

「今度、どっか行かない???」

「ちょっと、優!!!」

「日曜日ってあいてる???」

「ねぇ、聞いてるの!?」

・・・・・・。

しばらく黙ったままだったけど、突然…。

「オレ、未希のこと、真剣だから。」

「えっ…。」

うちはビックリして、何も言い返せなかった。

「日曜日、よかったら…。ココ、来て???」

「えっ…。」

優はそのまま走って帰って行った。

優から渡されたのは、遊園地のチケット。

優と一緒に行ってもいいけど、

もし、もし愛にバレたら…。

そう思うと、行く気がしなかった。

でも、朝、優と会っているときの笑顔。

一緒に話しているときの笑顔。


優の“えがお”が忘れられなかった。

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