あなたのペット的生活
WATER KISS


結局、孝ちゃんはその日の夜、部屋に来るって言ってたのに来なかった。

孝ちゃんが読みたがっていたマンガは日付が変わった今も私の部屋にある。

借りてから1日が経過した。


今、窓の外には綺麗なオレンジの空が広がっている。




「しかたない。マンガ渡しに行って来るか」

1人でいる時間が長いせいか独り言が多くなってる。


「よっこいしょ」とか、テレビ見ながら「それは違うでしょ〜」なんて喋りかけてる私。


傍からみたらかなり痛い姿だろうなぁ。

15歳の麗しき少女がどっこいしょだよ?


気をつけてはいるんだけど、いつの間にか独り言って言ってるんだよなぁ。


「って、そんなことはどうでもいいの!今から孝ちゃんに渡しにいくんだから」

って、また独り言……。



まぁいいや。

マンガの入ったレンタルショップの袋を持つと私は階段を駆け下りてお隣の酒屋さんへと向かった。


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