あなたのペット的生活
本当なら、私のことなんか今すぐにでも忘れて、私なんかよりもっと可愛くて性格いい子と仲良くなって付き合いなよって言いたい。
だって、佐助は本当にいい奴なんだから。
だから私なんかよりもっといい子と付き合って幸せになってほしい。
って、私が願うのは傲慢なのかな?
でも、すぐに忘れられない気持ち、痛いほどよくわかる。
だから、何も言えなかった。
「乃亜ならわかってくれるだろ?」
佐助はニッコリ微笑むと時計を見た。
「ほら。もうすぐ予鈴なるから、行こうぜ」
と立ち上がると私に手を差し伸べてくれて。
結局私はちゃんと佐助を振ることはできたのかな?
よくわからない。
だけど、このまま友達として関われることに喜んでる自分がいて、また佐助の優しさに甘えてる自分がいるのは確かだった。