あなたのペット的生活
「重そうだな」
「あっ、今日パソコン持って行ったから」
「そか。持ってやるよ」
どーせ、俺手ぶらだし。
と、特に意味もなく、ただの善意でカバンを持ってやると、女は顔を赤く染めて
「ありがとう」
と微笑んだ。
あれ?
もしかして変な気、持たせた?
やっぱり彼女にカバンを返そうかと思ってしまったとき、普段、あまり見ない制服姿の乃亜が突っ立っているのが見えた。
まだ少しぎこちない制服姿の乃亜をみると、改めて年の差を思い知らされる。
「乃亜?」
突っ立ったままの乃亜がなんだか面白くて、どうせ、コイツのことだからこの女のことが気になってるんだろうな。
なんて、乃亜の考えてることなんか手に取るようにわかる。